袋小路家の人々

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袋小路家について


平安時代から現在まで二十八代続く公家の流れをくむ名家。帝の袋係りを長年勤めた功により、明治維新後は子爵に叙せられる。戦後一時没落しかけたが、成金一家との縁組によりもちなおし、現在は日本有数の資産家としても有名である。
公家文化の継承の為、広大な敷地面積を誇る邸宅では四季折々に曲水の宴や舟遊びなどの催しが開かれる。また、新春恒例の舞踏会は令嬢令息の社交界デビューを意味する華やかなものである。

家訓は「胃袋、お袋、堪忍袋」。婿養子として苦しんだ十八代目の口癖が、家訓として本阿弥光悦の手により掛け軸に仕上げられ代々当主寝室の床の間に飾られている。この三つの袋こそが一族安泰の礎という安直かつ実感しみわたるありがたい家訓である。


袋小路家人物紹介

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袋小路 華子(56)

元華族にして日本有数の資産家袋小路家の当主夫人。その育ちを背景とした豪華レシピとライフスタイルが人気の料理研究家。
傲慢かつ押しの強い性格で、家庭内及び料理界に長年女王として君臨している。独自の磨きこまれた美意識「華子イズム」は有名。 薔薇や真珠といった美しい物に目がないが、実は後片付けや掃除が大嫌い。しかも昔、掃除業者に化けたライバルにレシピを盗まれた経験からキッチンに人をよせつけない。だから今日もキッチン周りは汚れの山。

登場話:第壱章  阿修羅の五徳 -前編-

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東洋 有美(23)

野心のなさを見込まれて華子の料理助手として袋小路家に住み込んだのに、いつのまにか一人息子、清高と恋におちてしまったオトボケ娘。不幸な生い立ちにもかかわらず明るく真っ直ぐな性格で華子以外の周囲の人間を癒してくれる。華子からの「グズ虫」との罵りや、無理難題にも笑顔と根性で立ち向かうがんばりやさん。
好きな言葉は「明けない夜はない」

登場話:第壱章  阿修羅の五徳 -前編-

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袋小路 清高(32)

華子の長男。袋小路家に三代ぶりに生まれた男子だが家業もつがず、日々昆虫研究にいそしむオタク君。
女性の気持ちにはやや鈍感だが、基本的には心優しい好青年。昆虫命の彼だったが、ケラの幼虫に似ている有美の魅力にはあえなく撃墜されてしまった。昆虫を求め邸内をよくふらついており、有美のピンチ時には無意識の内に助けてくれる事もある。
宝物は自室内のアリ塚。最近巣わかれして二本に増えた。

登場話:第壱章  阿修羅の五徳 -後編-

マドレーヌ(?)

華子の愛猫。油田一つと引き換えにアラブの王族から譲ってもらった高貴なうまれのペルシャ猫。たいへんプライドが高く、華子以外にはなつかない。しかもフランス製の焼き菓子しか好んで食べないなかなか手ごわい猫である。

登場話:第弐章 マンマ・ミャーミャ-前編-

袋小路金高(62)

 袋小路家の現当主。やり手の不動産王として知られるが、婿養子である為、普段は妻の華子に頭があがらない。しかし、長年の鬱屈がときどき大暴走し、とんでもない事件を引き起こす事がある。長野の新興成金一家の生まれで、本名は金吉。婿入りにあたり金高と改名。趣味は鯉の飼育と人間将棋。また豊臣秀吉フリークで、ゆかりの品を収集しては華子に怒られる。

登場話:第弐章 マンマ・ミャーミャ-後編-

鬼百合蘭子(26)

 フランスの名門校にて料理の技術を学んだ才色兼備のお嬢様。風にゆれる縦ロール、優雅なその物腰は見る者全てを魅了する。有美に満足していない華子から清高の花嫁候補として歓迎をうける。しかしその正体は……。

登場話:第六章 サラダを着た悪魔-その3-

フランソワーズ(?)

 袋小路家で飼われる錦鯉。数々のコンテストで優勝経験のある逸品。その模様は錦鯉界の奇跡、ハート型。年に一度、満月の夜に美女に変身するとの伝説を持つ不思議な鯉。その面影は金高の昔の恋人に似ているとかいないとか……。

登場話:第七章 華子57 誕生祭の罠-その4-

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